大学中退は就職できない?厳しい実態と就職成功のコツ、おすすめの職種12選

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監修者 熊谷 直紀
監修者 熊谷 直紀

監修者
熊谷 直紀

横浜国立大学理工学部卒。株式会社DYMに新卒一期生として2011年に入社し、WEBプロモーションなどのデジタルマーケティング領域で業務に従事し、その後新規事業立ち上げを経験。
2015年よりDYMの人事部へ異動し人事領域を統括、毎年多くの就活生や求職者との面接・面談を実施。
内定チャンネルなどの採用関連メディアへの出演や記事監修を通して人事・人材関連の情報を発信中。

大学を中退すると、「正社員として就職できないのではないか」「中退した経歴が選考で不利になるのではないか」と不安を感じる方もいるでしょう。

結論からいうと、大学中退だからといって就職できないわけではありません。一方で、大卒以上を応募条件とする求人を選べないなど、大学卒業者と比べて選択肢が狭くなるケースがあるのも事実です。

大切なのは、中退した理由を整理したうえで、学歴だけでなく経験や意欲を評価してくれる企業を選び、早めに就職活動を始めることです。

この記事では、大学中退者の就職事情や就職できないといわれる理由を解説します。あわせて、就職を成功させるコツ、おすすめの職種・業界、利用できる支援機関も紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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大学中退者の就職の実態!就職できない?厳しい?

大学中退は就職できないことを意味するものではありませんが、卒業者と比べると就職活動で不利になりやすい側面があります。

労働政策研究・研修機構(JILPT)が2015年に公表した「大学等中退者の就労と意識に関する研究では、中退後の就職活動について「応募できる求人が限られた」「中退について面接で説明する必要があった」など、就職活動上の難しさを感じた回答が確認されています。

ただし、この調査は2015年に公表されたものであり、その後は人手不足の進行や採用手法の多様化など、雇用環境も変化しています。

そのため、現在の大学中退者の就職状況をそのまま表すデータではない点には注意が必要です。

出典:労働政策研究・研修機構(JILPT)「大学等中退者の就労と意識に関する研究(調査シリーズNo.138)」

大学中退の場合、最終学歴は高卒扱いになる?

大学を卒業せずに中退した場合、取得した学位はないため、一般的にはその前に卒業した学校が最終的な卒業学歴になります。

中退の場合、学歴上は下の段階の学歴になってしまうため、大学等の中退者であれば学歴は高卒ということになるからである。
引用:大学等中退者の 就労と意識に関する研究

たとえば、高校卒業後に大学へ進学し、その後中退した場合は、「高校卒業」と大学への入学・中途退学の経歴を履歴書に記載します。

履歴書では、大学に在籍していた事実を省略せず、『〇〇大学〇〇学部 入学』『〇〇大学〇〇学部 中途退学』のように記載するのが基本です。

大学で学んだ内容が応募先の仕事内容と関連している場合は、中退していても、在学中に身につけた知識を自己PRに活かせることがあります。

「大卒以上」の求人には応募できない場合がある

求人票に「大学卒業以上」「大卒以上」と応募条件が定められている場合、大学中退者は原則として条件を満たしません。

そのため、大学卒業者と比べると応募できる企業が少なくなる可能性があります。一方で、以下のような条件で採用している企業もあります。

  • 学歴不問
  • 高卒以上
  • 未経験歓迎
  • 第二新卒・既卒歓迎

大学中退後の就職活動では、「大卒向け求人だけを見る」のではなく、学歴以外の経験や適性を評価している企業まで視野を広げることが重要です。

中退後の空白期間が長いと説明を求められることもある

大学中退後、就職やアルバイト、資格取得などをしていない期間が長くなると、面接で「その期間は何をしていたのか」と質問されることがあります。

空白期間があること自体だけで採否が決まるわけではありません。

重要なのは、「なぜその期間が生じたのか」「その間に何を考え、どのように行動したのか」「現在はどのような考えで就職を目指しているのか」を説明できるようにしておくことです。

すでに空白期間がある場合も、資格の勉強やアルバイト、家族のサポートなど、その期間に取り組んだことを整理しておきましょう。

大学中退者が「就職できない」といわれる3つの理由

大学中退者でも就職することは可能ですが、「大学中退は就職が厳しい」といわれることがあります。主な理由は次の3つです。

大学中退者が「就職できない」といわれる3つの理由

  • 「継続力がないのでは」と懸念される場合がある
  • 応募できる求人が限られる
  • 大学の就職支援を利用しにくくなる

「継続力がないのでは」と懸念される場合がある

採用担当者によっては、大学を途中で辞めた経歴を見て、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念することがあります。

そのため、面接では中退理由を質問される可能性を想定しておきましょう。ポイントは、「なぜ中退したか」だけで終わらせないことです。

たとえば、「進路について考え直した結果、中退を決断した。その後〇〇に取り組み、現在は△△の仕事を目指している」というように、中退後の行動や現在の志望動機まで一貫して説明すると、採用担当者にも考えが伝わりやすくなります。

応募できる求人が限られる

「大卒以上」を応募条件としている求人には応募できないため、大学卒業者よりも選択肢が狭くなる場合があります。

ただし、「大学中退=応募できる求人がほとんどない」というわけではありません。

営業、IT、販売・サービス、建設、物流、介護など、経験や意欲を重視して未経験者を採用している業界・職種もあります。

求人を探す際は、「学歴不問」「高卒以上」「未経験歓迎」などの条件を確認しましょう。

大学の就職支援を利用しにくくなる

大学在学中であれば、キャリアセンターや学内企業説明会、OB・OG訪問など、学生向けの就職支援を利用できます。

中退後はこうした大学のサポートを利用できなくなる場合があり、自分で求人や企業情報を探さなければならないケースが増えます。

その場合は、以下を活用すると良いでしょう。

  • わかものハローワーク
  • 地域若者サポートステーション
  • ジョブカフェ
  • 民間の就職エージェント

厚生労働省の「わかものハローワーク」では、おおむね35歳未満で正社員就職を目指す人を対象に、担当者制の職業相談や応募書類・面接対策、就職後の定着支援などを無料で実施しています。

大学中退後の主な進路5つ

大学を中退した後の進路は、民間企業への就職だけではありません。学び直しや公務員、フリーター、フリーランスなど複数の選択肢があります。

大切なのは、現在の状況や将来の希望に合った進路を選ぶことです。ここでは、大学中退後に考えられる代表的な5つの進路を紹介します。

5つのパターン

  • 他の大学、専門学校への転学
  • 公務員になる
  • 民間企業に就職する
  • フリーターになる
  • フリーランスになる、起業する

他の大学・専門学校へ進学する

中退した理由が「進路変更」や「ミスマッチ」である場合、より自分の興味に合った分野を学び直すために別の学校へ入学し直す選択があります。

JILPT(労働政策研究・研修機構)のハローワーク利用者調査によると、中退直後の希望として「他の学校へ入学したい」と考えている人は約12.8%存在します。

特に福祉系やIT系といった専門学校へ進むケースも一定数見られます。

出典:調査シリーズNo.138 「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

公務員を目指す

公務員試験は、受験資格として「大卒」が必須とされる区分は一部に限られており、多くの試験は学歴不問で受験できます。区分としての「大卒程度」「高卒程度」は、あくまで試験内容の難易度を表すものです。

人事行政関連データ独立行政法人の常勤職員数の推移によると、国家公務員の約26.4%、地方公務員の約20.6%は高卒者(大学中退者を含む)で構成されています。そのため、大学中退後でも十分に挑戦可能な進路と言えるでしょう。

出典:人事行政関連データ
出典:独立行政法人の常勤職員数の推移

民間企業へ就職する

大学中退後の進路として、民間企業への就職も有力な選択肢です。
「学歴不問」「高卒以上」「未経験歓迎」などの条件で募集している求人であれば、大学中退者でも応募できる場合があります。特に、経験やスキル、人物面を評価する求人が見つかることもあります。

  • 営業
  • IT
  • 建設
  • 販売・サービス
  • 物流
  • 介護

応募先を選ぶ際は、学歴条件だけでなく、仕事内容や研修制度、必要な資格も確認しましょう。自分の経験や強みを活かせる職種を探すことが、就職後のミスマッチを防ぐポイントです。

出典:大学等中退者の 就労と意識に関する研究

フリーターとして働く

特定の目的がないまま、アルバイトや派遣社員として働き続けるケースもあります。

JILPTの若年者に関する調査によると、20代の大学中退者の約6割は一度も正社員を経験していないという厳しい実態が示されています。

非正規雇用が長期化すると、就職活動で不利になるリスクも指摘されています。

一方で、民間キャリア支援サイトの調査によると、「アルバイトとして働き続けるうちに姿勢が評価され、正社員になった人が約9%存在した」という報告もあります。目的意識を持った行動が結果につながる場合もあると言えるでしょう。

出典:調査シリーズNo.138 「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

フリーランス・起業を目指す

ITスキルや専門性を活かして、個人事業主や起業の道を選ぶ人もいます。文部科学省の大学改革支援関連調査によると、大学中退の理由として「就職・起業等」を挙げる人が一定の割合(約14%台)存在しています。

在学中に事業活動へ誘われたり、自らの進路を優先した結果として中退を決断するケースも見られます。

ただし、収入の不安定さや自己管理の難しさも伴うため、準備やサポート体制の確保が重要です。

出典:令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について

大学中退から就職しやすい人・苦戦しやすい人の特徴

大学中退という経歴が同じでも、就職活動の進め方によって結果は変わります。

就職しやすい人の傾向 苦戦しやすい人の傾向
中退理由を整理して説明できる 中退理由をうまく説明できない
中退後に就職活動や学習を始めている 何をするか決めないまま時間が経っている
アルバイト・資格・スキルを整理している 自分の強みがわからない
応募する業界・職種をある程度絞っている 条件だけで求人を選んでいる
支援機関など第三者に相談している 一人で就職活動を抱え込んでいる

当てはまらない項目があっても、悲観する必要はありません。自己分析や求人探し、中退理由の整理など、今から改善できるポイントは多くあります。

就職できる大学中退者の特徴

就職に成功しやすい大学中退者には、いくつかの共通点があります。学歴だけに目を向けるのではなく、行動の早さや準備の質、支援の使い方によって結果に差が生まれています。

ここでは、実際に就職を成功させている中退者に多く見られる特徴を整理します。

中退理由を前向きに転換できている

就職に成功している大学中退者は、中退という事実を「失敗」として語るのではなく、早期に進路のミスマッチに気づき、方向転換した結果として整理しています。

採用に関する調査によると、企業は中退そのものよりも「その経験をどう捉え、次にどう行動しているか」を重視する傾向があります。

面接では、感情的な説明を避け、学びや気づき、今後の意欲につなげて冷静に説明できるかが評価の分かれ目になります。

いち早く活動を開始している

就職に成功しやすい人ほど、中退後すぐに行動を起こしています。就職活動に関する調査によると、空白期間が短いほど採用評価が高まりやすい傾向が確認されています。

反対に、目的のない無業期間が長引くと、意欲や継続力を懸念されやすくなります。

中退を決断した時点で情報収集や相談を始め、3か月以内を目安に具体的な行動へ移すことが、内定獲得の確率を高めるポイントです。

客観的なスキルや資格を持っている

就職を成功させている大学中退者は、学歴を補うために客観的に評価されやすいスキルや資格を身につけています。

たとえば、ITパスポート、日商簿記、介護職員初任者研修などは、未経験分野への挑戦でも基礎力の証明になります。

人材育成に関する調査によると、企業は「入社後に伸びる土台があるか」を重視する傾向があり、資格取得や学習実績はポテンシャル評価につながりやすいとされています。

公的・専門支援を積極的に活用している

就職に成功する中退者は、一人で悩まず支援機関を上手に活用している点も共通しています。

ハローワークやわかものハローワーク、地域若者サポートステーションなどでは、履歴書添削や面接対策、求人紹介まで一貫した支援が受けられます。

就職支援の実態に関する調査によると、第三者のサポートを受けた人のほうが、就職活動の方向性が明確になり、内定までの期間も短くなる傾向があります。

なかなか就職できない大学中退者の特徴

一方で、大学中退後の就職活動が長期化・難航しやすいケースにも、いくつか共通した傾向があります。

必ずしも本人の能力不足が原因とは限らず、行動の遅れや考え方の偏りが影響している場合も少なくありません。ここでは、就職につまずきやすい特徴を整理します。

空白期間が長期化している

無業期間が長くなるほど採用面で不利になりやすい傾向が示されています。目的のないまま時間が経過すると、「働く意欲が見えにくい」「継続力に不安がある」と判断されやすくなります。

中退後すぐに就職しなくても問題はありませんが、アルバイトや資格学習など、何らかの行動実績を残していない状態が続くことは、評価を下げる要因になりやすいと言えるでしょう。

昼夜逆転などの生活リズムが乱れている

地域若者サポートステーション(サポステ)利用者の分析によると、進路が決まりにくい層には、昼夜逆転などの生活リズムの乱れや、強い自己否定感情、対人不安を抱える人が多いと報告されています。

こうした状態では、就職活動そのものに取り組む気力が低下し、応募や面接の機会を逃しやすくなります。まずは生活を整え、必要に応じて支援機関に相談することが重要です。

将来プランが曖昧なまま時間が過ぎている

「とりあえず辞めた」「何となく考えたい」といった状態で中退後の時間を過ごしてしまうと、就職活動での説得力が弱くなります。

面接では必ず志望動機や将来像を問われるため、方向性が定まっていないと評価につながりにくくなります。

完璧なキャリア設計は不要ですが、なぜ働きたいのか、何に興味があるのかを言語化できない状態は、就職を遠ざける要因になりがちです。

学歴フィルターを過度に意識している

就職活動が難航する人の中には、「大卒以上」を条件とする企業ばかりに目を向けてしまうケースがあります。

しかし、未経験歓迎や学歴不問の求人を避け続けると、応募できる選択肢が極端に狭くなります。

実力や人物評価を重視する企業は一定数存在します。学歴へのこだわりが強すぎると、現実的なチャンスを逃してしまう可能性があるので、過度に気にしすぎないことも大切です。

大学中退から就職を成功させる5つのコツ

大学中退後の就職活動では、学歴だけでなく、これまでの経験や強み、今後の働き方に対する考えを伝えられるように準備することが重要です。
ここでは、就職を成功させるために意識したい5つのポイントを紹介します。

1. できるだけ早めに情報収集を始める

大学中退後は、できるだけ早い段階で求人や職種について情報収集を始めましょう。
すぐに応募先を決める必要はありませんが、求人サイトを確認したり、ハローワークや就職エージェントに相談したりすることで、自分が応募できる求人や向いている職種が見えてきます。
すでに空白期間がある場合も、今からでは遅いと考える必要はありません。過去の期間を気にしすぎるより、現在からどのように行動するかを整理し、少しずつ就職活動を進めることが大切です。

2. 中退理由を前向きに整理する

大学中退者の採用では、中退した理由を質問される可能性があります。理由を無理に美化する必要はありませんが、「何となく辞めた」「大学が嫌だった」といった説明だけでは、採用担当者に不安を与えることがあります。
中退理由は、「なぜ中退したのか」「中退後に何を考えたか」「現在何に取り組んでいるか」「今後どう働きたいか」という流れで整理すると、一貫性のある説明になります。
家庭の事情や体調が理由の場合も、答えられる範囲で事実を伝え、現在の状況を補足するとよいでしょう。

3. 自己分析で自分の強みを言語化する

大学中退後の就職活動では、学歴以外に評価してもらえる材料を整理することが大切です。
これまでの経験を振り返り、自分がどのような場面で力を発揮したのかを具体的に言語化しましょう。たとえば、自己PRの材料には次のようなものがあります。

  • 接客を長く続けた経験から得た継続力
  • 部活動やサークルで培った協調性
  • アルバイトでの後輩指導経験
  • 独学で資格を取得した経験
  • Webサイトや制作物を自主的に作った経験

4. 就職支援サービスを活用する

一人で就職活動を進めることに不安がある場合は、ハローワークや就職エージェントなどの就職支援サービスを活用しましょう。主に次のようなサポートを受けられる場合があります。

  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 自己分析のサポート
  • キャリア相談

大学中退後は、大学在学中に利用できたキャリアセンターなどの支援を受けにくくなることがあります。
自分に合う職種がわからない場合や、中退理由の伝え方に迷う場合は、第三者へ相談することで就職活動の方向性を整理しやすくなります。

5. アルバイト経験も具体的にアピールする

正社員として働いた経験がなくても、アルバイトで身につけたスキルや経験は自己PRに活かせます。
接客、販売、後輩指導、在庫管理、売上管理なども、応募先によっては十分なアピール材料になります。
たとえば飲食店で働いていた場合、「ホールスタッフをしていた」と伝えるだけでなく、「繁忙時間帯にスタッフ同士で役割を調整し、スムーズな提供を意識した」と具体化すると、調整力や状況判断力が伝わりやすくなります。
応募する仕事で活かせる経験を優先して整理しましょう。

大学中退者におすすめの職種・業界12選

大学中退後の就職では、学歴条件に左右されにくい職種や、実力・意欲を評価する業界を選ぶことが重要です。

ここでは、未経験からでも挑戦しやすく、将来的なキャリア形成につながりやすい職種・業界を整理して紹介します。

人手不足や実力主義の傾向がある分野を中心に、大学中退者が活躍しやすい選択肢を見ていきましょう。

職種・業界 特徴 年収
ITエンジニア・プログラマー スキルや学習実績を評価する求人がある 578.5万円
Webデザイナー ポートフォリオを評価材料にしやすい 539.6万円
営業職 未経験歓迎・学歴不問の求人を探しやすい 660.7万円
販売職 接客力やコミュニケーション力を活かせる 384.8万円
カスタマーサポート 未経験から挑戦できる求人がある 407.0万円
事務職 PCスキルや正確性を活かせる 541.4万円
警備職 学歴を問わない求人が比較的多い 379.9万円
施工管理 未経験者を育成する企業もある 679.1万円
公務員 試験区分によっては大学卒業が必須ではない 528.7万円
ドライバー 免許・資格を活かせる 507.2万円
介護職 無資格・未経験から応募できる求人がある 388.0万円
製造職 未経験者向け求人が比較的多い 522.5万円

※応募条件や必要資格は企業・求人によって異なります。必ず個別の求人情報を確認してください。
※年収・労働時間はjob tagに掲載されている「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工した全国データ、有効求人倍率は「令和6年度」のハローワーク求人統計データをもとにしています。job tagの統計データは、各職業に対応する職業分類の数値であり、必ずしも当該職種だけのデータを示すものではありません。

ITエンジニア・プログラマー

ITエンジニアは、大学中退後の選択肢の1つです。企業によって採用条件は異なりますが、学歴だけではなくプログラミングスキルや学習意欲、制作物などを選考材料とする求人もあります。

経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」では、IT需要の伸びなどによって2030年にIT人材が45万人不足する可能性が示されています。

未経験から目指す場合は、プログラミングを学ぶだけでなく、簡単なWebサイトやアプリなどを制作し、学習した内容を示せるようにするとよいでしょう。

ITエンジニア・プログラマーは、システムやソフトウェアを動かすためのプログラムを作成する仕事です。プログラミングだけでなく、テストや修正、保守などを担当することもあります。

項目 内容
仕事内容 システムやソフトウェアのプログラム作成、テスト、修正、保守など
年収 578.5万円
労働時間 月159時間
有効求人倍率 0.94倍

厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|プログラマー」によると、プログラマーの全国平均年収は578.5万円、月間労働時間は159時間です。有効求人倍率は0.94倍となっています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|プログラマー」
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

Webデザイナー

Webデザイナーも、学歴だけではなく制作スキルを評価されやすい職種の1つです。

PhotoshopやIllustrator、Figmaなどのデザインツールのほか、HTML・CSSなどの基礎知識が求められる求人もあります。

未経験の場合は、架空サイトのデザインなどを制作し、ポートフォリオとしてまとめておきましょう。

Webデザイナーは、企業や商品のWebサイトについて、レイアウトや配色、画像などを設計・制作する仕事です。デザインスキルに加えて、HTMLやCSSなどWeb制作に関する知識が求められる場合もあります。

項目 内容
仕事内容 Webサイトの企画、デザイン、画像制作、ページ制作など
年収 539.6万円
労働時間 月164時間
有効求人倍率 0.12倍


厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|Webデザイナー(Web制作会社)」
では、全国平均年収は539.6万円、月間労働時間は164時間、有効求人倍率は0.12倍です。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|Webデザイナー(Web制作会社)」

営業職

営業職は、顧客の希望や課題を聞き、自社の商品・サービスを提案して契約につなげる仕事です。

営業職は、業界によって未経験歓迎の求人が多くあります。顧客とのコミュニケーションや目標達成に向けて行動する力が重視されるため、アルバイトでの接客・販売経験を活かせる場合があります。

法人営業、個人営業、ルート営業など仕事内容は大きく異なるため、自分に合った営業スタイルを確認して求人を選びましょう。下表ではjob tagの「住宅・不動産営業」を参考として紹介します。

項目 内容
仕事内容 顧客の希望を聞き、住宅・土地などを提案し、商談や契約手続きを行う
年収 660.7万円
労働時間 月163時間
有効求人倍率 3.00倍

住宅・不動産営業では、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないとjob tagに記載されています。

全国平均年収は660.7万円、月間労働時間は163時間、有効求人倍率は3.00倍です。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|住宅・不動産営業」

販売職

アパレル、家電、携帯電話、ホテル、飲食などの販売・接客職も選択肢です。

接客経験のある人は、アルバイト経験をそのまま活かせる場合があります。将来的には店長やエリアマネージャーなどを目指せる企業もあるため、キャリアパスや研修制度も確認しましょう。

下表では、一例としてデパート店員の平均年収や労働時間、求人倍率について紹介します。

項目 内容
仕事内容 商品の販売、接客、商品説明、会計、品出し、売り場管理など
年収 384.8万円
労働時間 月161時間
有効求人倍率 1.42倍

デパート店員の全国平均年収は384.8万円、月間労働時間は161時間、有効求人倍率は1.42倍となっています。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|デパート店員」

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、電話・メール・チャットなどを通じて顧客からの問い合わせに対応する仕事です。

企業によっては研修やマニュアルが用意されており、未経験者を募集している求人もあります。人の話を聞くことが得意な人や、相手にわかりやすく説明できる人に向いています。

下表では、仕事内容が近いjob tagの「コールセンターオペレーター」の統計を紹介します。

項目 内容
仕事内容 商品・サービスへの問い合わせ、注文受付、相談、苦情などへの対応
年収 407.0万円
労働時間 月154時間
有効求人倍率 0.77倍

コールセンターオペレーターの全国平均年収は407.0万円、月間労働時間は154時間、有効求人倍率は0.77倍です。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|コールセンターオペレーター

事務職

事務職は、書類作成やデータ入力、電話・メール対応、書類整理などを通して、企業や組織の業務を支える仕事です。

一般事務や営業事務では、PC操作、正確性、コミュニケーション能力などが求められます。Word・ExcelなどのPCスキルや簿記などの資格があれば、応募時のアピール材料になる場合があります。

ただし、事務職は求人によって応募者が集まりやすいため、「未経験可」「学歴不問」などの応募条件を確認しましょう。

項目 内容
仕事内容 書類作成、データ入力、電話・メール対応、書類整理など
年収 541.4万円
労働時間 月157時間
有効求人倍率 0.30倍

厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|一般事務」では、全国平均年収は541.4万円、月間労働時間は157時間、有効求人倍率は0.30倍です。

一般事務は勤務地や業界の選択肢が幅広い一方、有効求人倍率は1倍を下回っているため、他の職種と比べると求人に対して求職者が多い傾向がうかがえます。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|一般事務」

警備員

オフィスビルや商業施設、学校などで巡回や出入管理を行い、事故や犯罪を防止する仕事です。施設警備や交通誘導などの警備職には、学歴を問わない求人があります。

下表では「施設警備員」のデータを紹介します。

項目 内容
仕事内容 施設への出入管理、巡回、監視、防犯・防災対応など
年収 379.9万円
労働時間 月167時間
有効求人倍率 4.03倍

施設警備員の全国平均年収は379.9万円、月間労働時間は167時間です。有効求人倍率は4.03倍と、今回紹介する職種の中でも比較的高い水準です。

勤務時間や夜勤の有無などは求人によって大きく異なるため、仕事内容をよく確認しましょう。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|施設警備員」

建設系技術職(施工管理など)

建設業界では、人材確保が課題となっています。

厚生労働省が2026年3月に告示した「第十一次建設雇用改善計画」によると、2024年度の「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は5.58倍で、全職業平均の1.25倍を大きく上回りました。

施工管理などでは、未経験者を採用し、入社後に知識や資格の取得を支援する企業もあります。一方で、勤務時間や転勤、現場環境などは企業によって差があるため、研修制度や働き方を確認したうえで応募しましょう。

出典:「建設雇用改善計画(第十一次)」を策定し、告示しました

なお、施工管理は、建築・土木工事などが計画どおり安全に進むよう、工事現場全体を管理する仕事です。工程・品質・安全などを管理し、職人や協力会社との調整も行います。

項目 内容
仕事内容 施工計画の作成、工程・品質・安全管理、作業員や協力会社との調整など
年収 679.1万円
労働時間 月166時間
有効求人倍率 8.56倍

厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|建築施工管理技術者」では、全国平均年収は679.1万円、月間労働時間は166時間、有効求人倍率は8.56倍です。

有効求人倍率が高く、求人に対して求職者が少ない職種であることがわかります。大学中退後に未経験から専門性を身につけたい人にとっても検討できる選択肢の1つです。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|建築施工管理技術者」

公務員

公務員は、国や自治体などで行政サービスを提供する仕事です。受験資格は試験区分ごとに異なり、年齢などの要件を満たせば受験できるものもあります。

「大学中退だから公務員になれない」と判断せず、希望する国・自治体の募集要項を確認しましょう。下表では代表例として「地方公務員(行政事務)」の統計を紹介します。

項目 内容
仕事内容 行政施策の企画・実施、住民対応、書類作成、各種手続きなど
年収 528.7万円
労働時間 月155時間
有効求人倍率 0.59倍

厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|地方公務員(行政事務)」では、全国平均年収は528.7万円、月間労働時間は155時間、有効求人倍率は0.59倍となっています。

ただし、公務員は一般企業のようにハローワーク求人から就職するだけではなく、採用試験を通じて採用されるケースが中心です。

そのため、有効求人倍率は就職難易度をそのまま表す数字ではない点に注意しましょう。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|地方公務員(行政事務)」

ドライバー

ドライバーは、トラックなどの車両を運転し、荷物を目的地まで運ぶ仕事です。配送ドライバーは、必要な運転免許を持っていれば応募できる求人があります。

扱う車両や荷物、輸送距離によって準中型・中型・大型免許など必要な免許や働き方が異なるため、求人条件を確認してください。企業によって勤務時間や配送距離なども異なります。

項目 内容
仕事内容 トラックなどを運転し、貨物を指定された場所まで輸送する
年収 507.2万円
労働時間 月175時間
有効求人倍率 3.20倍

厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|トラックドライバー」では、全国平均年収は507.2万円、月間労働時間は175時間、有効求人倍率は3.20倍です。

小型トラックでは宅配便などの近距離配送、大型トラックでは都市間の長距離・大量輸送など、車両によって仕事内容が異なります。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|トラックドライバー」

介護職

介護職は、高齢者や介護を必要とする人に対して、食事・入浴・排せつ・移動など日常生活のサポートを行う仕事です。

介護職には、無資格・未経験から応募できる求人があります。入社後に介護職員初任者研修などの資格取得を支援している企業や施設もあります。

利用者とのコミュニケーションが多い仕事のため、人と接することが好きな人に向いている職種です。下表では「施設介護員」の統計を紹介します。

項目 内容
仕事内容 食事、入浴、排せつ、移動などの日常生活の介助・支援
年収 388.0万円
労働時間 月162時間
有効求人倍率 3.09倍

施設介護員の全国平均年収は388.0万円、月間労働時間は162時間、有効求人倍率は3.09倍です。有効求人倍率は3倍を超えており、人材需要が高い職種の1つといえます。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|施設介護員」

製造職

製造職は、工場などで製品や部品の加工・組立・検査などを行う仕事です。

製造するものによって仕事内容は幅広いため、下表では代表例として「生産用機械組立」の統計を紹介します。

項目 内容
仕事内容 図面や仕様書を確認しながら機械や部品を組み立て、調整・検査などを行う
年収 522.5万円
労働時間 月162時間
有効求人倍率 1.46倍

厚生労働省の「職業情報提供サイト job tag|生産用機械組立」では、全国平均年収は522.5万円、月間労働時間は162時間、有効求人倍率は1.46倍となっています。

製造職には組立だけでなく、加工、検査、機械オペレーターなどさまざまな仕事があるため、実際の求人を確認する際は業務内容までチェックしましょう。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag|生産用機械組立」

就職に成功した大学中退者の体験談

大学中退後でも、行動の仕方や考え方次第で正社員就職を実現した人は少なくありません。

ここでは、大学中退後に民間企業への就職を成功させたケースとして、不動産営業職に就いた男性の体験談を紹介します。

不動産営業職への就職を成功できた男性

就職活動で大変だったこと

大学を中退した直後は、「中退理由をどう説明すればよいのか」「そもそも応募してよいのか」といった不安が強く、最初は求人に応募すること自体に抵抗がありました。

書類選考で落ちることもあり、自信を失いかけた時期もあったといいます。

しかし、自己分析を進める中で、アルバイトで培った接客経験や数字目標を追ってきた姿勢が営業職に活かせると気づき、中退理由も「早く実務に挑戦したかった」という形で整理できるようになりました。

その結果、面接でも落ち着いて受け答えができるようになり、就活に成功しました。

就職してよかった点

不動産営業職に就職してからは、成果が数字で評価される環境にやりがいを感じています。

学歴ではなく行動量や提案力を見てもらえるため、中退という経歴を過度に気にせず働けている点が大きな安心材料になっているようです。

また、社会人としての基礎スキルが身につき、将来のキャリアを自分で選べる実感を持てるようになったことも大きな変化です。

大学中退後の就活を進める際の実践ポイント

応募したい企業や職種が決まったら、履歴書・職務経歴書の準備や面接対策を進めましょう。

大学中退者の就活では、中退した事実だけでなく、その後にどのように考え、行動しているかを伝えることが重要です。ここでは、応募書類や面接で意識したいポイントを紹介します。

応募書類では「これまで」と「これから」を具体的に書く

正社員として働いた経験がなくても、アルバイトや学生時代の経験は自己PRの材料になります。

応募書類では、単に経験を書くだけでなく、「何をしていたか」「どのように工夫したか」「何を身につけたか」「入社後にどう活かせるか」まで具体的に整理しましょう。

たとえば、「コミュニケーション能力があります」と書くよりも、接客でお客さまの要望を聞き取り、状況に応じて対応を工夫した経験を添えた方が説得力は高まります。

応募先の仕事内容につながる経験を優先して伝えることもポイントです。

中退理由は事実を簡潔に伝える

面接で中退理由を聞かれた場合は、事実を隠さず、簡潔に説明することが基本です。

長く説明しすぎると、中退したこと自体が話の中心になってしまうため、「中退した理由」「その経験から考えたこと」「現在の志望理由」という流れでまとめると伝わりやすくなります。

たとえば、「大学で学ぶ中で進路を見直し、より早く実務経験を積みたいと考えて中退しました。その後〇〇を学び、現在は△△の仕事を志望しています」といった形です。

無理に前向きに見せるのではなく、自分の事情に合わせて一貫性のある説明を準備しましょう。

面接での中退理由の伝え方

面接では中退理由を質問されることがほとんどです。重要なのは、事実を落ち着いて説明し、話を未来につなげることです。

「中退した理由 → そこから何を考えたか → 今後どう働きたいか」という流れで整理すると、納得感のある説明になります。

言い訳や後悔を強調するのではなく、決断後に行動してきた点や学んだことを伝えることで、前向きな評価につながりやすくなります。

効果的な自己アピールの方法

大学中退者の自己アピールでは、特別な実績よりも再現性のある強みが重要です。

アルバイトでの接客対応、継続勤務、目標達成の工夫など、具体的な行動と結果をセットで伝えましょう。

また、「どのように考えて行動したか」を説明できると、仕事への取り組み姿勢が伝わります。自己アピールは「できること」だけでなく、「入社後どう活かせるか」まで結びつけることが効果的です。

就職活動のスケジュールを決める

就職活動を長期化させないためには、内定までの大まかなスケジュールを決めておくことも大切です。

最初から細かく計画しすぎる必要はありませんが、やるべきことを週単位で整理すると行動に移しやすくなります。

1週目:自己分析・業界研究・求人検索
2週目:履歴書・職務経歴書の作成
3週目以降:求人への応募・面接対策

実際の就職活動は予定どおりに進まないこともあります。

応募しても選考が進まない場合は、応募数だけを増やすのではなく、希望条件や応募書類、選んでいる職種などを見直しながら調整しましょう。

適切な服装と身だしなみ

大学中退者に限らず、就職活動では第一印象が重要です。

服装はリクルートスーツを基本とし、清潔感を意識しましょう。髪型、靴、カバンなど細かい部分も含めて整えることで、「社会人としての準備ができている」という印象を与えられます。

業界によっては私服指定の場合もありますが、その場合でも派手すぎない服装を選ぶことが無難です。

採用担当者が確認したいポイントを意識する

企業によって採用基準は異なりますが、大学中退という学歴だけで採否が決まるわけではありません。

面接では、中退理由に加えて、入社後に継続して働けそうか、仕事内容を理解して応募しているかなども確認されます。

特に次のポイントは、自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。

  • 応募した仕事を選んだ理由
  • 入社後にどのように働きたいか
  • 周囲と協力して取り組んだ経験
  • 新しいことを学ぶ姿勢
  • 中退後に取り組んできたこと
  • 回答を暗記するのではなく、自分の経験と結びつけて説明できる状態にしておくことが大切です。

    大学中退後の就職で気をつけたい注意点

    大学中退後の就職活動では、行動の早さだけでなく、進め方そのものが結果を左右します。

    ここでは、焦りによる判断ミスや自己評価の偏り、就職先選びで陥りやすい落とし穴など、大学中退者が特に注意しておきたいポイントを整理します。

    後悔のない就職を実現するために、事前に押さえておきたい考え方を確認していきましょう。

    • 焦りすぎず計画的に行動する
    • 自分を過小評価しない
    • ブラック企業を見極める
    • 「未経験歓迎」だけで会社を判断しない
    • 内定後の注意事項

    ①焦りすぎず計画的に行動する

    大学中退後は「早く決めなければ」という焦りから、十分に検討せず就職先を選んでしまうケースが少なくありません。

    しかし、焦って選んだ職場が合わなかった場合、短期離職につながりやすく、その後の就職活動で不利になることもあります。

    大切なのは、期限を決めつつも、自己分析・業界研究・応募準備を段階的に進めることです。

    短期間で内定を得ることだけを目標にせず、「無理なく働き続けられるか」という視点を持って計画的に行動することが重要です。

    応募前や面接時に確認しておくべき内容

    • 仕事内容
    • 給与
    • 勤務時間
    • 休日
    • 転勤の有無
    • 研修制度
    • キャリアパス

    ② 自分を過小評価しない

    大学中退という経歴から、「自分には価値がないのでは」と感じてしまう人もいます。しかし、中退した事実と能力の有無は別問題です。

    アルバイト経験や人間関係の中で培った力、継続して取り組んできたことは、十分に評価対象になります。

    自分を過小評価してしまうと、応募先の選択肢を狭めたり、面接で消極的な印象を与えてしまったりする原因になります。

    過去の経験を整理し、「できること」「伸ばせること」を正しく認識する姿勢が、就職成功につながります。

    ③ ブラック企業を見極める

    大学中退者を狙った求人の中には、労働条件が極端に悪い企業が紛れている場合もあります。

    「誰でも歓迎」「すぐに内定」といった言葉だけで判断せず、仕事内容・勤務時間・離職率・研修体制などを冷静に確認することが重要です。

    面接時に質問をはぐらかされたり、条件説明が曖昧だったりする場合は注意が必要です。就職を急ぐ状況であっても、違和感を放置せず、第三者に相談しながら慎重に見極めましょう。

    ④「未経験歓迎」だけで会社を判断しない

    「学歴不問」「未経験歓迎」という条件は大学中退者にとって応募しやすい条件ですが、それだけで企業を選ぶのは避けましょう。

    仕事内容や労働条件、教育体制なども確認してください。

    求人票と面接時の説明に大きな違いがある場合や、労働条件について十分な説明がない場合は、すぐに入社を決めず、第三者へ相談することも大切です。

    ⑤ 内定後の注意事項

    内定を得た後も、気を抜かずに確認すべき点があります。雇用形態や給与、勤務時間、試用期間の条件などは、必ず書面で確認しましょう。

    口頭説明と書類の内容に違いがないかをチェックすることが大切です。

    また、入社までの期間に不安や疑問が生じた場合は、遠慮せずに問い合わせる姿勢も必要です。内定はゴールではなくスタートです。

    納得したうえで入社を決断することが、長く働くための土台になります。

    大学中退後の就職について相談できる支援機関

    大学中退後の就職活動は、一人で抱え込まず、信頼できる相談先を持つことが重要です。
    ここでは、主な相談機関を「公的機関」と「民間サービス」に分けて紹介します。

    公的機関(無料で利用できる・全国対応)

    大学中退後の就職活動を一人で進めるのが不安な場合は、公的な就職支援サービスも利用できます。

    支援機関 主なサポート 向いている人
    わかものハローワーク 職業相談、求人紹介、応募書類・面接対策など 正社員就職を目指している若者
    地域若者サポートステーション 個別相談、就労準備、就業体験など 働くことへの不安が大きい人
    ジョブカフェ 就職相談、セミナーなど 仕事選びから相談したい人
    民間の就職エージェント キャリア相談、求人紹介、選考対策 求人紹介を受けながら就活したい人

    わかものハローワーク

    「わかものハローワーク」は、正社員を目指す若者を対象とした厚生労働省の就職支援です。

    2026年7月時点で、全国21か所の「わかものハローワーク」に加え、199か所の「わかもの支援コーナー・支援窓口」が設置されています。

    担当者制による職業相談、自己理解・職務理解、応募準備、就職後の職場定着まで無料で支援しています。

    出典:厚生労働省「わかものハローワーク」

    地域若者サポートステーション

    地域若者サポートステーション(サポステ)は、働くことに悩みを抱える15歳から49歳までの人を対象とした就労支援機関です。

    個別相談やコミュニケーション講座、就業体験、面接などの就活セミナーを通じて、就職に向けた準備を支援しています。

    「すぐに求人へ応募する自信がない」「生活リズムから立て直したい」といった場合にも相談できます。

    出典:厚生労働省「地域若者サポートステーション」

    民間の就職支援サービス(専門エージェント)

    民間の就職支援サービスは、20代・未経験者・大学中退者などに特化した支援を行っている点が特徴です。
    利用者一人ひとりに専任の担当者がつき、履歴書・職務経歴書の作成サポートや面接対策、希望や適性に合った求人紹介までをマンツーマンで支援してくれます。
    また、学歴や職歴に不安がある人向けに、ビジネスマナー研修や就職準備講座を用意しているサービスもあります。
    企業側も、こうしたサービス経由の応募者に対して「一定の就職準備が整っている人材」と受け止めやすい傾向があるため、書類選考や面接がスムーズに進みやすい点もメリットです。
    公的機関と併用することで、より実践的かつ効率的な就職活動が期待できるでしょう。

    大学中退して就職する際はスピードと事前準備が大切

    大学中退後の就職は、確かに新卒とは異なる難しさがありますが、適切な準備と行動によって十分に成功を目指せます。

    重要なのは、中退理由を前向きに整理し、早い段階から計画的に動くこと、自分の強みを正しく理解することです。

    また、学歴に左右されにくい職種や業界を選び、就職支援サービスを上手に活用することで、選択肢は大きく広がります。

    焦りや自己否定から誤った判断をしないよう注意しつつ、納得できる就職先を見極める姿勢も欠かせません。

    大学中退はゴールではなく、一つの通過点です。今後どのように行動するかによって、キャリアの可能性はいくらでも広げることができます。

    まとめ|大学中退でも就職はできる。早めに自分に合った選択肢を探そう

    大学中退は、就職活動で不利になる場面がある一方、「正社員として就職できない」という意味ではありません。
    大卒以上を条件とする求人には応募できない場合がありますが、学歴不問・未経験歓迎の求人や、経験・資格・人物面を重視して採用する企業もあります。
    大学中退後の就職を成功させるために重要なこと

    • 中退理由を整理する
    • アルバイトや学生時代の経験を言語化する
    • 自分に合った業界・職種を探す
    • 求人条件だけでなく仕事内容や働き方も確認する
    • 必要に応じて就職支援サービスを利用する

    一人で就職活動を進めることに不安がある場合は、わかものハローワークや地域若者サポートステーション、民間の就職エージェントなどを活用する方法もあります。
    大学中退を「就職できない理由」と考えるのではなく、これからどのような仕事・働き方を選ぶかに目を向け、自分に合ったキャリアを探していきましょう。

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    よくある質問

    Q. 大学中退は企業にバレますか?

    大学への入学・中退歴は、履歴書の学歴欄に正しく記載しましょう。 大学を卒業したかのように記載すると、事実と異なる経歴を申告することになります。 中退した事実を隠すよりも、「なぜ中退したのか」「その後どのように行動してきたのか」を説明できるよう準備しておくことが重要です。

    Q. 大学中退でも正社員になれますか?

    大学中退者でも正社員として就職することは可能です。 「学歴不問」「高卒以上」「未経験歓迎」などの求人であれば応募できる場合があります。 営業、IT、販売・サービス、建設、物流、介護など、経験や意欲を評価している求人にも目を向けてみましょう。

    Q. 大学中退は履歴書にどう書けばよいですか?

    大学中退の場合は、大学への入学と中途退学の両方を記載します。 例: 20XX年4月 〇〇大学〇〇学部 入学 20XX年9月 〇〇大学〇〇学部 中途退学 中退理由を学歴欄に詳しく記載する必要はありません。 理由については、面接で質問された際に説明できるよう準備しておきましょう。

    Q. 大学中退後、就職活動はいつから始めるべきですか?

    就職を希望しているのであれば、可能な範囲で早めに情報収集を始めるとよいでしょう。 ただし、「中退後〇か月以内でなければ不利になる」と一律に決まっているわけではありません。 すでに時間が経っている場合も、空白期間について整理したうえで、現在から就職活動を始めることが重要です。

    Q. 大学中退でも公務員になれますか?

    試験区分の受験資格を満たしていれば、大学中退者でも公務員を目指せます。 公務員試験にはさまざまな区分があり、必ずしも大学卒業を受験条件としていないものもあります。 受験資格は試験ごとに異なるため、人事院や各自治体の採用情報を確認してください。