目次
【契約社員から正社員登用を目指す話の前に】契約社員の特徴とは?
【契約社員から正社員登用を目指す話の前に】契約社員が拡大している理由
正社員が契約社員より恵まれている4つのポイント
契約社員から正社員登用される可能性はある!
契約社員から正社員登用になる方法① 正社員登用試験等を受ける
契約社員から正社員登用になる方法② 正社員登用制度があるかどうかを確認する
契約社員から正社員登用になる方法③ 人事評価制度が整備されているかを確認する
契約社員から正社員登用になる方法④ 紹介予定派遣制度を利用する
契約社員から正社員登用になる方法⑤ 契約社員として5年以上勤務する
契約社員から転職する際はDYM就職がおすすめ
まとめ
【契約社員から正社員登用を目指す話の前に】契約社員の特徴とは?

契約社員から正社員になるには、という話をする前に、そもそも契約社員とはどのような雇用形態なのかを押さえておきましょう。
契約社員と正社員との一番大きな違いは、やはり雇用期間が定められている(有期雇用)という点です。正社員は企業にとっての長期的な戦力として雇用されているのに対し、契約社員はその時のポジションを埋めるための一時的な社員として雇用されています。
両者には仕事の内容や責任の重さに違いがあるため、給与や福利厚生などの待遇については正社員よりも手薄になっています。
【契約社員から正社員登用を目指す話の前に】契約社員が拡大している理由
それでは、なぜ契約社員の雇用は以前より拡大傾向にあるのでしょうか。
働き方の多様化によって契約社員として働くことを望む人が増えたからという労働者側の事情もありますが、やはり大きな要因は「人件費を抑えたい」という企業側の動きが不況に伴って出始めたことにあります。
全社員を正社員として雇用するよりも、企業の根幹となる社員のみを正社員として雇用し、それ以外の社員は安い給与で契約した方が人件費を抑えられるのは確かですよね。
そこから更に人件費を抑えようとすれば、アルバイトやパートとして雇用することになるでしょう。
正社員が契約社員より恵まれている4つのポイント

正社員と契約社員ではポジションが違うために待遇にも差があるとお話しましたが、具体的にどのような点で違いが出てくるのでしょうか。
ここでは、契約社員よりも正社員の方が恵まれているポイントについて解説していきます。
正社員のメリット①給与、ボーナス、退職金など収入面が恵まれている
一番わかりやすい違いがあるのが、金銭的な待遇に関する部分です。
一般的には正社員よりも契約社員の方が給与やボーナスが低く、たとえ同じ職場で勤務していても収入に格差が生まれてしまいます。
更に、正社員は勤続年数やスキルに伴って徐々に給与が高くなっていくことがほとんどですが、契約社員の場合はそこまで給与が上がることはなく、どんなに頑張っても一定の水準までしかいかないということも現実です。
正社員のメリット②福利厚生が充実している
正社員と契約社員では、福利厚生にも違いがあります。
社会保険などの基本的な福利厚生は契約社員にも適用されますが、家賃手当や家族手当などの待遇には差が生まれるケースが多くあります。
ただでさえ給与に格差があるにも関わらず、福利厚生の充実度も違うとなると、生活水準にはかなり大きな差が生まれてしまいます。
正社員のメリット③雇用が安定している
契約社員が有期で雇用されているのに対し、正社員には無期雇用が保証されています。
正社員の場合は、来年も再来年も同じ企業で働くことを前提にして自身のキャリアプランやお金の管理ができますが、契約社員の場合は「次は契約してもらえるだろうか」「もし契約できなかったら、新しく仕事を探さなければいけない」という不安と常に向き合わなくてはならないのです。
正社員のメリット④社会的信用度が高い
正社員としてきちんと働き、収入も安定しているということは「社会的信用」につながります。
反対に、契約社員やフリーターの人は社会的信用が低くなってしまい、賃貸住宅を借りづらくなったり、ローンを組むことができなかったりというケースもあります。
また、世間一般からも、正社員として働いている人の方が「きちんとしている」と見られてしまい、正社員就職を勧められてしまうことも事実です。
契約社員から正社員登用される可能性はある!

さて、正社員と契約社員の違いを確認し、改めて「正社員になりたい」と感じた人もいるのではないでしょうか。
実は、今は契約社員として働いていたとしても、正社員に登用されることも夢ではないのです。契約社員の正社員登用について詳しく見ていきましょう。
契約社員から正社員に登用されるための条件や過程は会社によって違う
契約社員が正社員登用されることについて解説していく中で、一つ注意点があります。
契約社員から正社員になれる可能性のある会社は多くありますが、それぞれの会社の考え方や決まりによってその条件や過程は違ってくるということです。
これから解説していく内容を参考に、あなたの会社に合った適切な方法で正社員登用について考えてみてくださいね。
契約社員から正社員への登用が見込めるケース
一般的な就活では、あらかじめ雇用形態が決められた状態で求人を出されていることがほとんどかと思います。
契約社員としての募集で採用された人であれば、ずっと契約社員として働くのだと考えるのが普通でしょう。
しかし、契約社員として一度働いた人が、実績や能力の高さを認められて正社員として登用されるというケースは十分にあり得ます。実際に契約社員から正社員へキャリアアップした人も存在しているのです。
契約社員から正社員に登用される人の特徴
契約社員から正社員に登用されるということは、周りの契約社員よりも頭一つ抜けていると評価される人でなければなりません。
仕事において正社員にも負けないような高い業績を残したり、契約社員であれば普通は気にしないようなレベルの内容でも責任感を持って対応したりと、普段から「この人は契約社員ではもったいない」と思わせるような能力の高さが必要になります。正社員登用にチャレンジしたい人は、普段から周りより高いレベルで仕事をすることを意識してみると良いでしょう。
契約社員から正社員登用になる方法① 正社員登用試験等を受ける

契約社員から正社員になることを希望する場合、「正社員登用試験」を受けることになります。
この試験では、就活での面接と同じように、その人が正社員になるほどの能力がある人なのか、正社員に向いている人なのかということを確認します。正社員登用試験のポイントについて詳しく見ていきましょう。
正社員登用試験の面接のポイントは「雇用について面接で質問をする」
のちのち正社員雇用試験を受けたいと考えている人は、まず契約社員として就職する際の面接の時点で、雇用について質問をしてみましょう。
「御社では正社員登用の可能性があるとのことですが、これまでにどのくらいの方が正社員に登用されていますか」など、本当に正社員になれる可能性があるのかを探ってみることで、会社が正社員登用する気があるのかを確認しておきましょう。
正社員登用試験の面接でのアピール例
いざ正社員登用試験を受けることになったら、面接でどのようなアピールをすれば良いのでしょうか。
最も効果的なのは、やはり「他の契約社員と自分がどう違うのか」をアピールするということです。正社員に登用されるということは、「他の契約社員と比較してみて、正社員に匹敵するほどの社員である」と感じてもらう必要がありますよね。
なぜ他の人ではなく自分が正社員になるべきなのかを会社にアピールしましょう。
正社員登用試験の面接での質問例
登用試験で質問されるのは、やはり「なぜ正社員になりたいのか」ということでしょう。契約社員のままではなぜダメなのかということを言葉で説明する必要があります。
また、一般的な就活と同じように、「正社員になることで会社にとってどんなメリットがあるのか」ということも言語化しなくてはなりません。この質問が来たら、いわゆる自己PRの場として自分を大いにアピールしましょう。
契約社員から正社員登用になる方法② 正社員登用制度があるかどうかを確認する

さて、正社員登用試験についてお話しましたが、そもそもこの試験を受けるには、あなたの会社に正社員登用制度が敷かれているのかどうかを確かめなければなりません。
把握していない場合、まずは人事にこの制度が存在しているのかを確認してみましょう。正社員登用制度が敷かれている会社ならば、契約社員から正社員になるための基準が明確に設けられているはずです。
契約社員から正社員登用になる方法③ 人事評価制度が整備されているかを確認する

契約社員の人が、「なんとなく頑張っているから」などという理由で正社員登用されることはありません。
人事評価制度に基づいて公正につけられた評価を精査したうえで、「正社員になる能力がある」と判断された人が正社員になることができるのです。
そのため、そもそも人事評価制度が整っていなければ判断基準自体がないということになり、正社員登用について検討してもらえる可能性が低くなります。人事評価制度が整備されているのかどうかも確認しておいた方が良いでしょう。
契約社員から正社員登用になる方法④ 紹介予定派遣制度を利用する

契約社員として働いている会社で正社員になるのではなく、一度転職をして正社員を目指すという方法もあります。
「紹介予定派遣制度」とは、派遣社員として半年間派遣先の企業につとめ、その企業と派遣社員の合意の下でその後正社員として採用されることをいいます。
もちろん絶対に採用されるという保証はありませんが、正社員を目指すのには一つの有力な方法といえます。
契約社員から正社員登用になる方法⑤ 契約社員として5年以上勤務する

契約社員の「5年ルール」というものをご存知でしょうか。実は、契約社員として勤続年数が5年を超える社員には、そのまま正社員として登用されるチャンスがあるのです。
契約社員の5年ルールについて、詳しくお話していきます。
契約社員としての勤続年数が5年以上だと正社員登用される可能性がある
契約社員の5年ルールとは、その企業で5年以上継続して勤務した社員については、労働者が希望すれば、無期雇用契約にしなければならないというルールです。
この法律があるため、企業は5年以上働いている契約社員を無期雇用しなくてはならず、中にはその流れでそのまま正社員登用する企業もあるのです。
正社員登用を目指す契約社員が知っておくべき法律は「改正労働契約法」
それでは、なぜ契約社員の5年ルールというものができたのでしょうか。契約社員の5年ルールは、2013年に「労働契約法」が改正されたタイミングで新しく制定されました。
それまで雇用や収入が不安定で不安の多かった有期雇用の社員に対して、安定をもたらすことを目的として義務付けられることになりました。雇用について会社とやりとりをする際には、自分の身を守るために改正労働契約法を理解しておきましょう。
改正労働契約法の3つのルールとは?
労働契約法が改正されたことで、新たに3つのルールが設けられました。
それは、「有期雇用社員が5年以上勤続した場合は、本人が希望すれば無期雇用契約にすることができる」
「一定の不合理な場合については雇止め(雇用をやめること)ができない」「有期雇用社員と無期雇用社員の間で不合理な差を設けてはいけない」というものです。
このルールができたことにより、以前より契約社員の雇用の安定化が進み、不当な契約解除などが少なくなりました。
企業側が5年目を前に契約解除する可能性があるので注意!
契約社員の5年ルールによって、5年以上働くと正社員になれるチャンスが高まることは確かです。
しかし一方で、無期登用するほどの人件費を払わないと企業が判断した場合、この法律に触れないように5年目を目前に契約解除する企業もあるのです。
5年以上勤務することで無期雇用への移行を希望している人は、このような事例がないかをあらかじめチェックしておいた方が良いかもしれません。
契約社員から転職する際はDYM就職がおすすめ
まとめ

さて、契約社員から正社員にチャレンジしたいと考えている人へ向けて、契約社員から正社員になるための5つの方法を解説してきました。
契約社員から正社員になれる可能性は大いにあるということを感じていただけたのではないでしょうか。
今の会社で正社員登用を目指してみるのも、転職での正社員採用を狙って就職エージェントに相談してみるのもいいでしょう。この記事でお話したことを参考に、正社員に向かって前向きにチャレンジしてみてくださいね。